2019-08

読書 『あしながおじさん』

あしながおじさん (新潮文庫) [ ジーン・ウェブスター ]

価格:561円
(2018/12/20 14:18時点)




 有名な小説ですが、私は大人になるまで読んだことがありませんでした。実際に読んでみると、この世界観にはまってしまい、何度も読み返しました。至る所に伏線があり、2回3回と読むごとに楽しくなる本です。

 孤児院で育ったジュディという女の子が、“あしながおじさん”の支援で大学へ行くことになり、ジュディは学校での様子を手紙であしながおじさんに伝えます。物語の大半はジュディがあしながおじさんへ宛てた手紙の文面で展開していくのですが、その手紙がユーモアたっぷりに書かれています。

 ジュディは、大学へ行く前の時代、辛い事も多かったと手紙から推測できるのですが、読んでいてそんなに暗さを感じさせないのですよね。したがって、辛い体験や思い出もユーモアを交えれば、そんなに暗くならずに済むのかなと思いました。

 私事ですが、自分の後悔している失敗談をある人に話したことがありました。それを聞いて弱みにつけこんでくる人もいますので、その事を話題にすることは滅多にないのですが・・・。でも何故かその時は話したのですね。そうしたら、その人はカラカラ笑いました。自分も一緒に笑いました。少し気持ちが癒された気がしました。
 もっとも、他人の辛い過去を聞いたときに笑うのは、普通は適切ではないと思います。場面によっては余計に傷付くこともあるでしょうから。一般的には、共感するのが適切な対応なのかもしれません。
 ただその時は、その人だったから、その空気感だったから笑われても嫌な気にはならず、気持ちが軽くなったのでしょうね。
 笑いは時に酷になることもありますが、救われることもあるのだと実感しました。


 自分の事で話が逸れてしまいましたが、ジュディにとってあしながおじさんは何でも話せる人だったのではないかと思います。そしてあしながおじさんは、それを受け止める度量のある人だったのでしょう。あしながおじさんのジュディへの想いは、ただただ純粋だったのではないかと思います。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

«  | ホーム |  »